同窓会 SN
第42章 秘密8 翔
和也の部署の横を通りすぎる時、素早く席に目を走らせる
・・・いた。
就業時間前だけど、もうPCを覗き込んでる
・・・メールチェックかな
・・・元気ならいいんだ
・・・ちゃんと出社してくれてるんならいいんだ
自分にそう言い聞かせながら 社長室へと向かった。
それでもやっぱり 和也のことが頭から離れなくて
出かける車の中で 和也にLINEをする。
《 土曜日はごめん。話をしたいんだけど、今日行ってもいい? 》
でも、返事は来なかった。
それどころか既読すら付かない
午後になっても。
就業時間を過ぎても。
いくら何でもこんな長時間
気づいてない、なんてことはないだろうから
要するに 返事もしたくないってことなのか。