無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

9-1

智に家まで送ってもらって、
しばらくしてから携帯がないことに気づいた。

外では出してないから　車の中に落としたのかな？
けど、智に連絡しようにも　アドレスも電話番号もわからない。

電話帳のデータをPCにバックアップしておかなくちゃ、と思いつつ、先延ばしにしてきたことが悔やまれるけど、今はどうにもならないよなぁ

充電するのを忘れて電池切れになっていたから　電源も切ったままだ。
もし、翔が連絡をくれていたら、電源を切ったままの俺のこと、どう思うだろう・・・？


いや、そんなのは自分に都合のいい想像か


もし、連絡が取れなくておかしいと思ったら、翔はきっとここへ来てくれるはずだ。

来ない、ということは　俺と話したくない、という意味なんだろうな。