同窓会 SN
第44章 秘密10 翔
横になったまま腕を引っ張り、和也を抱き込む。
前髪を指で梳いてやりながら そのほっぺたをぷに、っとつまんでみた。
「いてっ・・・」
「ふふ・・・夢じゃないんだな・・・」
「ハァ?何言ってんだ。」
「だって、昨日は連絡取れないままで・・・、今日だって朝のうちにLINEしたのにリプどころか既読も付かないままだろ?ああ、もうお前は俺のこと見放したのかな、あのまま智のとこへ行っちゃったのかな、って・・・」
「だから昨日からずっと携帯なくしてて、連絡取りようが・・・。ん?お前、俺から電話する前にもう智のとこ・・・って。・・・昨日智といっしょだったこと知ってたの?」
「え?あ!......あ~、・・・カ、カンだよ、カン・・・カンカンカンカンカン・・・」
「あ~、カンね~、なるほど、さすが翔・・、って。なるかっ!吐けっ、コノヤロー!」
首を絞めるマネをしてくる和也・・・。
ちょっ、・・・マジに苦しいんですけど
で、俺は洗い浚い吐かされちゃったワケだ・・・
もう、ヤケクソで、ついでに堤社長との一件も全部打ち明けてしまった。