テキストサイズ

同窓会 SN

第4章 10年ぶりのアイツ3 翔


3-1

リビングのドアを開けると、ソファーに座り 携帯ゲーム機でゲームをしてる和也の横顔

背中から両手を廻して そっと抱き込む。


「ただいま」
「おかえり」


ここは会社名義のマンションで 和也が住んでいる部屋だから 
正確に言えば俺が「ただいま」というのはおかしい。

だけど、3~4日に1回はここを訪れる俺に対し、和也はいつも「おかえり」と言ってくれるんだ。

最初は、俺の家じゃなくてお前の家なんだから・・・と言ってみたけど、
和也曰く、会社のものなんだから社長の俺のものだと言う事で。

それにコイツの「おかえり」と言う響きが何だか心地よく・・・
いつしか俺も 自然に「ただいま」と言うようになってしまった



ストーリーメニュー

TOPTOPへ