
同窓会 SN
第45章 危険な選択1 和也
「あ、ありがとうございます」
「ただし条件があります。」
キタっ!
「その代わりに、あなたを一晩自由にさせてください」
マサカ、の予想通りの答え。
「絶対嫌です。もういいです。俺、他で借りますから」
「他ってどこで?ノンバンクは高くつきますよ?すぐに利子が膨れ上がって火だるまになります。そしたら身動き取れなくなって 結局カラダを売って返すことになるんです。どこの誰ともわからない人とそんなことするぐらいなら 大人しく私に借りておいたほうがずっと安心だと思いません?」
「思いません!」
なんて不吉なことを。
ボーナスだって出るし、節約に励めば
年度末頃には何とか返せるだろう。
