同窓会 SN
第45章 危険な選択1 和也
夕食がまだだった俺は 比較的腹にずしっとくるものを摘みながら
堤さんとそれなりに楽しく話を始めた。
「この間・・・横浜では本当にスミマセンでした」
「あ・・・いえ・・・」
考えてみたら俺、この人に酷いことされそうになったんだった。
なのになぜか憎めないって言うか、・・・不思議な人だ。
「あの夜、櫻井さん、面白かったんですよ…」
話術も巧みで、俺の知らない翔の話を 面白おかしく聞かせてくれる。
俺と一緒にいる時には そこまで酔いつぶれたことが無いから、
酔っ払った翔が どんな風に何を語ったのか興味を持って、
俺はついつい堤さんの話に引き込まれてしまった。