同窓会 SN
第47章 危険な選択3 和也
3-1
目も口もぽかん、と開けて、俺はただただ
翔を見つめてしまった
何で翔がここにいるんだ?
しかも何でクローゼットから出てくるんだ?
いや、もしかしてこれは 翔に助けを求めてる
俺の妄想なんだろうか?
「和也・・・なんでこんなこと・・・」
だけど目の前の翔は本物で、
苦いものを飲み込んだような顔をして俺を見る。
「ごめん・・・」
「ごめんじゃないだろ?お前、本気なの?本気でコイツに・・・」
わかってる、翔が何を言いたいのか
あんなに嘘や隠し事は無しだと約束したのに
結局俺はこうしてここにいる。
翔にしてみたら 俺は 嘘つきの裏切り者って
とこだろうか・・・