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同窓会 SN

第47章 危険な選択3 和也



でも・・・


「本気だよ・・・。今回の事が記事になって、
もし過去のことが世間に知られたら どうなると思う?お前はよくても お前のお父さんやお母さんはどうなる?弟や妹にはなんて言うつもりだ?お前の大切な人たちを 心配させたり傷つけたりするなよ」
「俺だって、そんなことは何度も考えた。だけどそれでも、俺は過去を偽らずに生きていく方を
選んだんだ。こういうことが起こるたびに 全部もみ消して行くことなんて無理だからな。」

「だけど・・・」
「和也、もしも世界中で一人だけしか救えないとなったら、俺は迷わずお前を選ぶ。他の誰を傷つけても、だ。お前だってそうだろ?だから借金してまで俺の為に金を作ろうとしてくれた。だけど、その為に俺との約束を反古にする気?俺にこのこと隠し通すつもりだったの?」

「・・・違う。隠し事はしない、って約束したから・・・」
「正直に言うつもりだった?」

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