同窓会 SN
第5章 10年ぶりのアイツ4 和也
終わった後も翔から離れたくない
俺は翔の喉元に鼻先をつけるように ぴったり寄り添い
翔は 汗で額に張り付いた俺の前髪を掻きあげてくれる
幸せで・・・これ以上何もいらない、
何も望んじゃいけないと思うのは こういう時だ。
その時、アイツの携帯が鳴り、
「ちょっとごめん・・・」
俺の額にキスをして 翔が電話に出る。
「はい、櫻井です」
丁寧に話すところをみると 相手は社外の人間らしい。
二言三言話した後に少し困った顔をしたが、一瞬の後には真面目な顔で
「すぐ伺います」と答えた