同窓会 SN
第57章 痕跡3 和也
しばらくは 途切れがちながらも当たり障りのない会話が続く。
けど 食事が終わる頃には 俺は緊張して言葉も出なくなっていた。
俺が箸を置くのを待っていたかのように 翔も 改めて話題を振る。
「お前、3日間どこにいたの?あ、俺がここに来たのは日曜日だけなんだけど。昨日とか・・・ここに帰ってきてたのか?」
「昨日の夜に帰ってきた・・・その前はネットカフェで寝泊まりしてて」
「そんなとこで・・・。そんなに・・・俺と 会いたくなかった?」
「違う・・・、この前も言ったけど、俺は俺の心の狭さって言うか、器の小ささみたいなのに嫌気がさしてるんであって、翔の過去のことにとやかく言う気はないから・・・」
「でも何も感じてないわけじゃないだろ?そうやって一人で溜め込むなよ。お前そういうことあんまり口にしないけど 俺には何でも言って欲しいんだ」
「・・・うん・・・」