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同窓会 SN

第5章 10年ぶりのアイツ4 和也



普段は、翔が俺のマンションに来ることの方が多くて
俺の方は あの同窓会の夜以来、2~3回しか此処には来て無いんだけど、

いつも意外ときちんと片付いてるし、分かりやすい収納がされている感じ。

もしかしてこれは 前に付き合っていた人が片付け上手だったのかな・・・
なんて、また見えない相手に嫉妬してしまいそうになる。


でも、俺は悟ったんだ。

救急病院から連絡を貰った夜、翔の容態は特に心配するほどでもないことはちゃんと説明を受けていたのに、実際に元気な顔を見るまで不安で心配で堪らなかった。

俺の中の、翔の存在の大きさを イヤと言うほど思い知らされた出来事だった。



これからは素直になって、翔のことを心から大切にしよう。

まずは憎まれ口を利くのをやめて、翔の為に出来る事を何でも笑顔でしてやろう。


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