
同窓会 SN
第68章 新年10 和也
知らないうちに 両手の拳をぎゅっと握りしめてたみたいだ
その手をそっと包み込まれて、静かに息を吐き強張ってた全身の力を抜くと
翔がそっと俺に覆いかぶさり 頬と頬をくっつけて優しく諭すように話しかけてきた
「・・・わかった?だから昔の恋人でもないし、遊びで寝たこともない。
こんなこと あえて言うほどのことでもないと思ってたから言わなかったんだけど やっぱりどこかから耳に入っちゃうんだな、
ごめん、不安になってたよな」
「そう、だったんだ・・・。俺、てっきり二人が昔付き合ってたんだと思って。
過去のことだって思おうとしてもやっぱり気になって・・・、ごめん」
「いいよ、俺が悪かった。先に言っておけばよかったな」
やっぱり翔は 俺なんかよりずっとずっと心が広い。
こんなつまらないヤキモチも笑って許してくれる。
いつも翔のことをヤキモチ妬きってからかってるけど
ホントは俺の方が ヤキモチ妬きなのかも知れないな。
ごめん、と言う気持ちを込めて、そのまま翔の頬にちゅっとキスをした
ちょっとびっくりしてる翔が可愛い
けど、湯あたりしやすい俺はそろそろ限界だ
とにかくお湯から出たい
話の続きも
お詫びの行動の続きもそれからにしよう
