
同窓会 SN
第73章 桜3 和也
皿やグラスをテーブルに出しながら言ってみるけど 翔は静かに笑うだけ
「なんでもないよ、仕事のことだから・・・」
・・・絶対嘘だ・・・
だけどここで押し問答しても気まずくなるだけか?
俺が納得してないことはわかっていそうなのに 何も言ってくれない
俺は何でも翔に言ってるのに、な・・・
まさかこんなことぐらいで 二人の中がギクシャクすることはないけれど、
それでもやっぱり 俺に言いたくないことがあるのか、と思うと 一抹の寂しさのようなものは感じる。
それは 俺が頼りないから打ち明けられないのか、それとも俺に言いたくないことなのか・・・
