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同窓会 SN

第75章 桜5 和也


5-2

「なぁ・・・俺、翔が本気で行きたいなら、どこへでも一緒に行くからさ
一人で行くとか、他の誰かを誘うとか・・・言うなよ・・・」
「・・・あぁ、わかった・・・」


こんなふうに素直な言葉が出るのも スキンシップの成果・・・だな。


「その代わり、お前も誰かと二人きりで旅行とか行くなよ?」
「俺?行かないよ、行くわけないじゃん」

「ホントか?智に誘われても行かないか?」
「なんで智と二人で旅行なんか行くんだよ?アイツ忙しいのにそんな暇あるわけないだろ」

「だーかーらー。暇があるとかないとかじゃなくて 誘われても断れるか?って聞いてんだよ」
「断れるよ?」

「じゃあ、家に泊まりに来い、って言われたらどうする?」
「・・・翔が嫌なら 断るよ・・・」


真面目な顔をしてじっと見つめてくる翔。

なんだか この間智の家に泊まった事を知ってるんだぞ、と言わんばかりの視線に見えるのは、俺の気のせいか?

だ、だけど俺には一片の疚しさもないぞ?



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