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同窓会 SN

第76章 桜6 翔


6-2

それでも和也とまた寄り添い、心もカラダも満たされた俺は 仕事でもこれといったトラブルもなく 充実した日々を再開した。


東京の桜がすっかり散り果て、緑の葉が眩しい4月中旬 
金曜日の午後に、俺は福島の取引先から1本の電話を受けた


社員30人くらいの小さな商社だけど、去年業務のIT化を図って、ウチにソフト関連はもちろんのこと、ハードの選択からその取り付け工事関係まで全てを任せてくれた。

俺も懇意にしてるとこからPC本体やアクセサリーまで安く仕入れ、ソフトのインストールからその説明まで丁寧に指導してきたのだけど、時々そこの社長から様々な質問やHELPコールが入る。
どうもPC業務全般に不慣れで自信がないようだ。

普段は電話やメールでその時々の困っていることをピンポイントで指導、解決してきたけれど この際 プログラムの書き換えも含め、一日時間をかけていろいろなことにじっくり取り組んだほうがいいかもしれない、と思っていたところへの新たなHELPコール。




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