
同窓会 SN
第78章 桜8 翔
8-1
翌日は 朝から取引先に入り、俺は社長に、和也は新入社員の3人相手にそれぞれ指導を始めた。
社長とはもう何度も話してるし、その都度わからないところを教えたりしながら より高度な内容にステップアップしていく感じだから 俺に戸惑いはないけど、和也はどうだろう?
あおいさんは ああ言っていたけど、和也が人に何かを教えるところなんて見たことのない俺は 半信半疑でそっちをチラチラ見てしまう。
「・・・ここまで出来たら保存・・・そう、いいね。飲み込み早いなぁ・・・」
そんな俺の心配をよそに 和也は笑顔で 次々と説明をしていく
「じゃあ、次にスパークラインの説明します。 スパークラインって言うのは・・・」
おいおい、顔、近くないか?
いくら同じモニター覗き込むって言ったって、そんな近づかなくたって・・・
そんで そんな風に笑い掛けちゃって、
その子、心なしか顔が赤くなってるじゃないかよ
