
同窓会 SN
第79章 桜9 和也
「目が覚めた?・・・失神、ていうより眠ってる感じだったから そのままにしておいたけど・・・」
「ん・・・ごめ・・・もう朝・・・?」
「別にいいよ・・・ふふ・・・ぐっすり寝てたからな」
「しょう・・・ん、声が・・・」
「そりゃぁ、あんだけイイ声出せばなぁ・・・」
「え?・・・俺?・・・そ、そんなんだった・・・?」
「・・・覚えてないのか・・・?」
眉毛をへなっと下げて翔が笑う
嘘・・・
俺、記憶が・・・
いや、全然ないわけじゃないけど、ところどころ空白というか
全体にぼやけてるというか・・・
うう・・・これは思い出したほうがいいのか、それとも思い出さない方が幸せなのか・・・
