同窓会 SN
第80章 桜10 翔
10-3
驚いた・・・
上体を起こして、こっちを睨みつけるように見つめてる
その目が真っ赤になって 今にも泣きそうに見えるのは気のせいじゃないよな。
俺も慌てて身体を起こし、和也の肩を抱き寄せた。
「・・・ごめん、冗談だよ・・・」
和也の勢いに押されて謝った
・・・けど、ホントは冗談なんかじゃない。
いつか起こりうることかも知れない、と 今までにも何十回も自分に言い聞かせてきたことだ。
何度コイツを抱いても、何度好きだと想いを告げあっても
それでも漠然とした不安は拭いきれないから
だけど・・・