同窓会 SN
第80章 桜10 翔
「向井さんのことはちゃんと説明しただろ・・・?」
怒ったふうに聞こえないように気をつけながら 聞いてみる
「それとも俺が嘘付いてる、と思ってる?」
下を向いて頭を振る和也。
「だったら・・・どうして?何が不安なの?」
「ごめん、ホントは 特に向井さんのこと疑ってるわけじゃないんだ・・・ただ、ああいう完璧な人と比べちゃうと 何で翔が俺なんかの事・・・って」
「何言ってんだよ・・・お前にはお前のいいとこいっぱいあるし、向井さんや他の誰かと比べることないだろ・・・」
「・・・そうかな・・・」
「そうだよ。それに忘れるなよ。向井さんには誘われても断ったのに、お前のことは嫌がるのを引き止めて、金を払ってまで抱いたんだからな」
「・・・そんなこともあったな・・・」
「そうだ・・・忘れるな・・・俺が好きなのはお前だけだ。これまでも、これからも・・・」