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アリス

第2章 出会い

ー入学式ー


「新入生代表、有栖院光」

「はい」

俺の返事とともにザワつく会場。

マジか…とか、有り得ない…とか、様々な声が聞こえてきた

進級組から出ると思ってたんだろう

まあ、エスカレーター式の学校では基本そうだろうな

そりゃあ、進級組の方が頭いいのは当たり前なんだけどね

だって、進級組は進級する前から予習擬きがはじまってるから

驚いてる奴らが進級組か

如月なんて口をパクパクさせてやがる

驚いてて当たり前だ

なんせ、さっきまで喋ってたやつが学年トップで新入生代表をやるんだ

それに俺、見た目からして頭良くないからな

でも、まあ役目は果たさないとな…


















この入学式で気づいたことは

進級組も、入学式に新入生として主席すること

外部からの新入生は編入生となること

そして、進級組は編入生を下に見てること

だった

この学園には生徒同士の中に格差のようなものが存在するのは確かだった

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