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好き心少なからず

第8章 条件にピッタリだ~岸田×八神~

職員会議のあと、配られたプリントをまとめていると

「岸田先生、テニスやってるんですか?」

隣の席の松井先生が声をかけてきた。

「昔の話ですよ。高校、大学で」

「いや、それだけやってれば充分でしょ?」

今度の球技大会で、俺はテニス担当になっている。

競技ルールが分かってる人が主な担当になるみたいで、体育教師や部活動顧問が名を列ねる中に俺の名前も入っていた。

「俺はサッカーですよ。観るのは好きだけど、やったことないんですよね」

「観てるならルール分かるでしょ?」

「ゴール決めれば得点入るくらいはね」


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