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好き心少なからず

第8章 条件にピッタリだ~岸田×八神~

松井先生はにやっと笑うと

「ま、詳しいところはサッカー部の玉城先生にお任せだな」

そうこぼして、プリントをクリアファイルに挟んだ。

「そうですね」

相槌を打ったところで

「松井先生~」

職員室の入口で、女生徒が声をかけてきた。

あれは…二年A組の生徒だな。

「ん?どした?」

松井先生がその生徒に手招きして、生徒は周りを気にしながら職員室に入ってきて

「これ、もらって」

松井先生に、紙袋に入った何かを手渡した。

「何が入ってるんだ?」

「カップケーキ。今日、家庭科で作ったの」

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