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好き心少なからず

第8章 条件にピッタリだ~岸田×八神~

ムッとしたまま、プリントを手に職員室から出ていこうと、扉に手をかけた。

勢いよく開いたら

「きゃっ!!」

「あ、ゴメン」

女性の悲鳴が聞こえて、反射的に謝る。

よくよく相手を見れば…輝穂!?

「あ…先生?」

驚いて俺を見る輝穂に、さっきの話を思い出してドキッとした。

「どうしたんだ?何か用か」

悟られないように平静を装って聞くと、

「いえ…あの…ちょっと、中に」

しどろもどろで、俺から視線を反らして答えた。

ん?何だ?

いつもの輝穂らしくないな。

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