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好き心少なからず

第10章 想いを込めて~宇野一朝の場合~

早口で言うと、足早に自分のグループへ戻って行った。

「お…おう」

その勢いに圧倒されて…

砂糖を量る頃には、頬が緩んで仕方なかった。

あれ、何!?

ツンデレか!?

メチャメチャ可愛いんだけど!!

すべての材料をトレイに乗せてグループの調理台に戻ると

「遅い!!」

英嗣がギロッと睨んできた。

「ごめん!色々あってさ」

「人の手伝いして自分の事が出来ないって、ダメな奴だろ!?」

「ごめんって」

へへっと笑ってトレイを台の上に置いた。

英嗣、苛立ってるな。

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