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好き心少なからず

第11章 想いを込めて~新田英嗣の場合~

色々って…あのなぁ!!

「人の手伝いして自分の事が出来ないって、ダメな奴だろ!?」

「ごめんって」

宇野は僕の言うことなど気にしてない様に、へへっと笑ってトレイを台の上に置いた。

全く…気楽過ぎるだろ!?

皆、もう少し協力してくれよ!!

「じゃあ、さっさとやるぞ」

ため息混じりに号令を出して、実習が始まった。

手順としては、まずは下準備。

宇野と山田はバターを混ぜる係。

小宮と稲村は小麦粉とベーキングパウダーを混ぜてふるう係。

梶に卵を任せている間に、僕がオーブンの余熱を設定する。

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