テキストサイズ

好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

「おつかれ様」

調理室から教室までの廊下で新田くんを待ち伏せて声をかける。

「えっ!?あ!」

私を見て慌てる新田くんに、フフっと笑いかけた。

「予想通りの結果ね」

「そっちこそ。A判定だろ?」

あら。私の評価、気にしてくれていたの?

「そりゃあね。勝負だから」

その言葉に、新田くんは顔をしかめる。

「両方とも同じ評価なら、引き分けか?」

「それじゃ面白くないわね」

「…どうするんだよ」

「そうね…」

他の人に判定してもらうのも手だけど、クラスの子じゃダメよね。

周りを見回すと…あ!!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ