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好き心少なからず

第2章 大丈夫?~姉ヶ崎×田口~

「大丈夫?」

真剣に心配してる顔が、目があった途端に見開かれた。

「あ、また大丈夫って聞いちゃった。ごめん」

体勢を直すと、抱き抱えられていた手が離されて…

「大丈夫、です。ありがとう…」

背中に触れていた温かみも消えた。

振り返って彼を見れば、足下に転がったバッグを拾い上げていた。

私の視線に気付くと、へへっと照れくさそうに笑いを浮かべ

「よかった。僕も立っていこうと思ってこっちに来たんだ。丁度いいタイミングだった」

そう言って、私の隣に並んだ。

「何で…?」

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