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好き心少なからず

第12章 思いを込めて~二階堂絢音の場合~

私の告白に対しての新田くんの答えは

「は…?」

呆然とした表情で聞き返すけど…

聞こえなかった訳ないでしょ?

「新田くんは?」

「え?」

「私の事、どう思ってる?」

「え、えっと…」

顔を赤く染めて、視線だけ下を向く。

口ごもらず、ハッキリ言ってほしいのに。

「嫌い?」

少しだけ眉を下げて小首を傾げると、新田くんは慌てて

「嫌いじゃ…!」

途中まで言いかけて、また口ごもる。

…もうっ!!

「ないの?」

満面の笑みを浮かべて、声もハイトーンで聞けば

「…っ」

また黙っちゃう。

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