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好き心少なからず

第13章 人が好いヒト~田口×姉ヶ崎~

それにしても…

「その人にもケーキやったのか?」

喜んでた、って事はそうなんだろ?

だけど、カズは急いで否定した。

「違ぇよ!英嗣がやったの。そしたら付き合う事になったって」

「マジで!?」

英嗣は2年A組の委員長だ。

同じ中学出身だから、普通科でも知ってる。

あれ?

って事は、もらった子も同じクラスなんだから、状況的にはカズと同じ…だな。

「そりゃあよっぽど美味しかったんじゃないのか?」

同じもの作ってるんだから、そうじゃなきゃ喜ばないだろ?

するとカズはふて腐れたように唇を尖らせた。

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