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好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

かなり近い距離だから、思わず固まってしまった。

そのまま見続けていると、先輩の猫みたいに丸い目が更に見開かれて…

「あ…ごめん」

ふいっと顔を反らされると、先輩は通路側を向いてしまった。

あーっ、チャンス潰した!!

心のなかで自分を平手打ちする。

どうして巧く立ち回れないんだ!?

「…カフェ風エプロン…」

「え?」

「そんないいもんじゃないです。ホームセンターで買った適当な奴で」

袋からちょっとだけ引き出して見せた。

これにした理由も、値段が安かったからだし。

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