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好き心少なからず

第14章 失敗作?~栗原×速水~

それって、俺と帰りたいから?

だから追いかけて来た、って事ですか!?

やべぇ。顔、にやける。

先輩に背を向けて、バス停まで歩き出した。

こんな顔、先輩に見せられないだろ!?

「え?栗原くん!?」

背後で先輩が追いかけてくる足音が聞こえる。

うわ…どうしよう。

めっちゃ幸せなんだけど!!

これは…アレか?

調理実習、失敗したから。

神様が可哀想にってチャンスをくれたのか!?

だったら、そのチャンス…ちゃんと生かさなきゃ嘘だろ!?

ピタリと立ち止まると、勢いよく振り返った。

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