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好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

「何で私が松井先生を好きだって事になってるんですか?」

睨むくらいの勢いで先生を見ると、先生は目を丸くした。

「…事になってる?」

ぼそりと繰り返すから、にこりと微笑んで否定する。

「だって違いますから」

「へ?」

「私、別に、松井先生の事好きじゃないです」

「はぁ!?」

驚く先生に、眉を上げて肩をすくめる。

全く…どうしてそんな勘違いをしているんだろう?

だけど先生は納得してないみたいで、瞬きを何度か繰り返した後に聞いた。

「昨日、松井先生を呼び出してたのは…?」

あ…それで?

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