テキストサイズ

好き心少なからず

第15章 お弁当~八神×岸田~

先生の問いかけに、心臓がどくんと音を立てた。

「それは…」

普通、あんなメールで呼び出されたら、特別な話だと思ってしまうんじゃない?

告白…とか?

だけど…

「もういいです」

先生にそんなものを期待しても無駄なんだ。

「輝穂?」

呑気に首を傾げる先生にムッとして、右手を突き出した。

「食べ終わったのなら、弁当箱返してください!」

私の剣幕に圧されて、慌てて弁当箱の蓋を閉じると

「あ…あぁ。ご馳走さま。美味しかった!!」

笑顔でそんな事を言わないで下さい!

ストーリーメニュー

TOPTOPへ