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好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

「本当に?ありがとう!」

入江は両手を組み合わせると、満面の笑みを浮かべて僕を見つめた。

その表情に、思わずドキッとしてしまう。

入江、可愛いって人気あるもんな。

こんな笑みを浮かべて、真っ直ぐに見つめられたら、ドキッとしないなんて…

絢音が咳払いの声で、ハッと我に返った。

あ…危なかった…。

さっきとは違う意味合いで、心臓をバクつかせていると、入江がしおらしく聞いてきた。

「それで…教えて欲しいことがあるの」

「なっ…何?」

この流れで聞かれることなんて、あの告白の事に違いない。

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