テキストサイズ

好き心少なからず

第17章 球技大会にむけて~新田×二階堂~

絢音は僕を見て、小首を傾げて微笑んだ。

「私の勇姿」

「あ…」

絢音からの告白を思い返して、頬が熱くなった。

唐突で、強引で…真っ直ぐ見られないくらいの真剣な眼差しが焼き付いてる。

「自分で勇姿って言う?」

照れくさくて、わざとおどけて言うと

「そう?」

絢音は僕を見続けている。

「多分、としか返事してくれない人に告白したのよ?」

さっきの微笑みとは違う、少し意地悪な笑みを浮かべると、僕の目を覗き込んできた。

「勇気ある行動…でしょ?」

僕の心の中まで覗かれてるみたいだ。

その目に圧されてしまう。

「…そうだね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ