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好き心少なからず

第3章 ちゃんと言うから~宇野×入江~

「誰も言わないなんて言ってない!!」

俺の視線から逃げるように顔を背けると、語気を荒げて言った。

「ただ、今日は言うの止めるって言っただけじゃん!!」

「今日じゃなかったら、いつだよ!?」

俺の問いに言葉を詰まらせると、しどろもどろになりながら

「そんなの分かんない。占いの結果が良かったり…今日ならいいかなって…そんな風に思う日が来たら…」

入江はうぅっと小さく呻くと、ぎゅっと目を閉じた。

「その時はちゃんと好きって言うから!」

…へ!?

入江から発せられた言葉の意味が理解できなくて、呆然として入江を見た。

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