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好き心少なからず

第3章 ちゃんと言うから~宇野×入江~

そう告げると、さっさと帰ろうとするから

「ちょっと待てよ!!」

入江の腕を掴んで引き止めた。

「なっ…何よ?」

せっかくのチャンスなんだ。

入江から告白してくれると思って待ってたけど。

入江が言わないのなら…

俺から言っても…いいか?

「あのさ、俺、意地悪でそう言った訳じゃないんだ」

俺の言い方が悪かったなら謝るよ。

「ただ…入江から、ちゃんと言って欲しくて」

「うん」

「でも、入江が言えないのなら…」

俺から言ってもいいか?

そう言おうとした。

…つもりだったのに。

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