テキストサイズ

好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

まさかいるとは思っていなかった所に声をかけられて、戸惑いの声を上げてしまう。

「な…何で…」

「窓から外見てたら、練習してるのが見えて」

絢音の視線を追えば、確かにグラウンドが見える位置で…

僕が練習してるのが見えた…って事か?

「ずっと見てたのか…?」

「うん。ずっと見てた」

素直に頷かれて、若干の照れくささを感じていると

「新田くんが頭下げてる姿、ずっとね」

笑いを含んだ声に、一気に引きずり下ろされたような気分になる。

サッカーだって話だったから、11人集めたのに。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ