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好き心少なからず

第20章 こんな場所~新田×二階堂~

フットサルなら控えも入れて7人だなんて突然言われたんだぞ!?

他の競技に変わってもらったりで、手間取るのは仕方ないだろ!?

だけど、そんな不満を絢音に言っても仕方ないし…

眉をしかめて黙っていると、絢音は椅子から立ち上がり、僕に頭を下げた。

「ご苦労様でした」

え?

突然頭を下げられて、戸惑いながら絢音を見つめた。

こんな風にまともに感謝されたのは初めてだ。

「ありがとう」

だから僕も、素直にお礼を言ったのに!

絢音は顔を寄せて僕を見上げて言った。

「労いのキスでもしてあげましょうか?」

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