テキストサイズ

好き心少なからず

第21章 頑張るしかない~八神×岸田~

「工藤くんはバレーで、私はテニスに出るんです」

「三枝はテニスか」

先生の目がこっちを向きそうだったから、慌てて柳瀬さんに話を振る。

「柳瀬さんは?」

「ん?俺?バスケ」

それを聞いた工藤くんが渋い顔になり、低い声で唸った。

「出た!!身長格差だ」

「あのなぁ、背の高さだけで判断すんなよ?」

工藤くんを指先でトンッと小突くと

「俺、巧いよ?」

柳瀬さんはニヤリと笑った。

「うわ!すごい自信ですね」

「事実だからな」

「じゃあ、柳瀬先輩の応援に行きます!」

蕾ちゃんが手を上げて言う。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ