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好き心少なからず

第21章 頑張るしかない~八神×岸田~

教師と生徒なんてうわべだけの形に囚われてたら、何も進展しない、って…

無意識に口の中の唾液を飲み込んだ。

「形…って?」

違うって分かってるのに。

おそるおそる聞き返すと

「好きだ」

聞くはずのない言葉が耳を打って…

その途端、私の時間が止まる。

身動きも出来ないで、息すら上手く出来ない。

「…って気持ちは、意欲の中でも一番純粋で強いんだろうな」

「え?」

望んでいたものとは違う意味合いの言葉が聞こえて、小首を傾げて先生を見れば

「好きこそものの上手なれ…って言うしな」

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