無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

いつもの先生らしくない言葉に首を傾げると、先生は困ったような表情で笑った。

｢柳瀬の口癖。教科書に載ってるような実験より興味が持てるって｣

｢あ…確かに｣

自分がこういうのがしたいって希望してるものの方が、工夫や改善点見つけたりする意欲が湧くかも。

手を止めて先生を見れば、私を真っ直ぐに見ていて…

｢物事を正確に捉えるには、形ばかりじゃ駄目なのかもな｣

その言葉が、私の心の空いた場所に突き刺さった。

ドクン‼と鼓動が跳ね上がる。

それは…私がずっと思っていた事。