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好き心少なからず

第4章 モヤモヤする~田口×宇野×姉ヶ崎~

「そうだな…」

カズは一つため息をつくと、決意を固めたように、よし、と呟いた。

「じゃあ、まずは、朝の占いを見るよ」

…はい?

「で、あいつの運勢のいい日に言ってみる」

あのさぁ、カズ。

この期に及んで、占い重視な訳?

…駄目だろ。

額を押さえて呻いていると、カズが聞いてきた。

「ヤスは?好きな子いないのか?」

「うーん…今はいいかな」

額から手を外し、口元を曲げると

「また怒られそうだし」

苦笑いを浮かべた。

そんな俺に、カズは顔をしかめて聞いた。

「何?前カノの言ったこと、まだ気にしてんの?」

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