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好き心少なからず

第22章 イイコト~梶×宮下~

そんな俺に合わせるようにして、花夏はアレンジを楽しんでいる。

やっぱりこいつ、すごい。

だったら俺も…!

間奏に入れば、ギターソロの部分。

ここは俺の見せ場でもあるし、絶対に決めたいポイントだから、必死で練習したんだ。

縁台から立ち上がり、膝を軽く曲げて左足に重心を傾ける。

一気にソロパートを弾き…よし!ノーミスだ!!

花夏を見れば、眉を上げて口角を引き上げて…

何でそんな、ニヤニヤ笑いなんだよ!!

三度目のサビは、お互い好き勝手にアレンジして、ハーモニーとはいい難いものになった。

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