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好き心少なからず

第23章 匂い~新田×二階堂~

昨日からこの地域は梅雨入りしたらしい。

昨日は雨が降っていたけど、今日は晴れていて…

気温は高いのに、吹く風は冷たい。

テスト週間でいつもより早く下校していると、隣で絢音が大きくため息をついた。

「どうしたんだよ」

もしかして、テストの出来が悪かったのか?

だったら絢音にしては珍しいよな。

すると、絢音はこめかみを指で押さえて言った。

「頭が痛いの」

「え!?どうした?風邪か?」

本当ならこのまま市立図書館に行って、テスト勉強をするつもりだった。

だけど体調が良くないなら、早く帰って休むか…病院に行く?

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