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「人通りのない所でバス待つの、危ないんじゃなかったっけ？」

ぶっきらぼうな口調で告げられて、あ…と声が漏れた。

この前の、バス待ってた時の話？

「待ってるんじゃないの。降りたの」

慌てて弁明すれば、田口君は眉を上げた。

「降りた？…何か、あった？」

あ…言葉が足りなかったかな。

さっきよりも私を窺うように見てる。

心配してくれてる…んだよね？

やっぱり田口君って、いい人だな。

「な、何もないよ。ただ、ちょっと疲れちゃって」

照れ隠しで、てへっと笑って見せる。