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好き心少なからず

第4章 モヤモヤする~田口×宇野×姉ヶ崎~

「はい!!すみません!!」

カズは大きな声で返事をすると、慌ててコートに入った。

そんな姿を笑いながら見て、胸の片隅に違和感を感じてしまう。

別にどうって事ない話なのに。

カズが『ちい』って呼ぶ度に、モヤモヤする。

これは何なんだろう?

色気ない…か。

カズの言葉を思い出して、クスリと笑った。

姉ヶ崎さんは、色っぽいより可愛い系だもんね。

バスが揺れて、僕にもたれかかってきた時。

振り向いて僕を見上げた顔は、ドキッとする位可愛いかったけどな。

…って、あれ?

これじゃ、まるで…

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