テキストサイズ

好き心少なからず

第4章 モヤモヤする~田口×宇野×姉ヶ崎~

「ちいの車酔いは昔からだし、大変だったろ?」

カズに言われて、ちょっと気になった。

「昔から?」

「おう、俺、ちいと小学校から一緒だから」

「あ、そうなんだ」

何で少し自慢げに言うんだ?

…あ。まさか

「もしかして、さっきの告白してきた相手って…」

するとカズは慌てて否定した。

「え?あ、ちいじゃないよ!?あいつ色気ないし、そういう相手として見れないしな」

クスクス笑うカズに、眉をひそめた。

口を開こうとしたその途端、副部長が怒鳴った。

「おい、次!!宇野!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ