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好き心少なからず

第24章 君さえ良ければ~姉ヶ崎×田口~

でも、どっちかって言えば、顔見知りに近いくらいの仲でしょ?

それなのに…何で?

田口君は小さく唸り声を上げた。

「そうだな…好きになってもらいたいから?」

え!?

予想外の返事に、心臓がばくんと大きく跳ねた。

今…何て言った?

好きになって欲しい?

私が…田口君を…?

焦る私に、田口君は冷静に言葉を続ける。

「テニス。球技大会でせっかくやるんだからさ」

「あ…あぁ」

テニス?

テニスの話なの!?

「うん、そう…だね」

てっきり田口君が私を…なんて。

勘違いもいいところだ。

やだ。恥ずかし過ぎるっ!!

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