テキストサイズ

好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

自信満々な花夏の瞳を、呆然と見つめ返す。

え…もう10日も過ぎたか!?

この10日間で花夏と何をしたかって言ったら、部活とカホン作ってセッションしただけで。

好きになる気持ちなんて、何も教えてない気がする。

「今日を入れてもあと20日、か」

念を押すように言われて、焦りのような妙な気持ちが募っていく。

「理解…出来そうかよ」

俺の問いに唇を尖らせて唸ると

「付き合うって言っても、あと20日で理解できるかなぁ?」

根本原因が弱音を吐くんじゃねぇ!

そもそもお前が言い出したんだろ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ